大人になってからの習い事は、とても魅力的ですよね。
最近では大人の習い事の教室も増え、「習い事=子供」のイメージから大人も気軽に通えるところが増えて来ているようです。
そんな大人の習い事の人気の一つがピアノ。
ピアノでさらりと1曲を弾けるととてもかっこ良いですよね。
最近では、世界の駅にポツンとおいてあり自由に弾けるようになっているピアノを弾いて楽しむ人々の姿を映したテレビ番組も人気です。
左右の指を動かし、ペダルを使うようになれば足も使うようになるので脳にもとってもよく、音楽を通して心が豊かにもなるピアノ。
でも、難しいイメージがあったり、子供の時に習っていた人であれば、指が昔に比べて動かなくなっていたりでなかなかハードルが高い…と思われるのではないでしょうか。
でも、ピアノを大人から習うからこそのメリットもいっぱいです。
今回は大人になってからピアノを習おう!という方へ心構えやコツについてお伝えします!
大人がピアノを習うとどれくらいの期間で1曲弾けるようになる?
大人がピアノを習うときと、子供がピアノを習うとき、習い方も大きく違ってきます。
子供は頭を使うというよりは、指を始め体に染み込ませて行くようにピアノを習います。
一方、大人は頭を使って、ピアノの弾き方を覚えて行くのが近道です。
ピアノ講師をやっている友人も、大人と子供、ピアノを教えるときの心構えは全く違う、と言っていました。
双方に共通しているのは「楽譜をよく読み込ませること」のようですが、子供は指を動かしながら、楽譜に沿って演奏することを得意とする一方で、大人はまず楽譜を理解してから演奏する方が良いようです。
曲の難易度や経験によって、弾けるようになる期間は大きく異なります。
楽譜を読める人ならその分早いですし、ドレミから始める人は時間がかかります。
ピアノの先生は、個人のレベルに合わせて無理なく教えてくれるので相談してみましょう。
子供は先生に提示される曲を練習して行くことが多いですが、大人は「この曲が弾きたい!」と生徒の方から希望されることも多いと言います。
中には「いつまでにこの曲を弾けるようになりたい!(この曲が弾けるようになったらピアノは続けるつもりはない)」とピアノ教室の門を叩く方もいるようですよ。
大人は子供より上達は遅くなるの?
では、大人がピアノを習い始めるよ、子供より上達が遅くなるのでしょうか?
結論から言うと、決してそうではありません。
子供に比べて、大人から始めた方が、ピアノを弾けるようになりたい、この曲を演奏したいと言う目的がはっきりしていることが多いです。
なので、練習をしっかりする人が多いですし、前述のように、集中して楽譜を理解するのは、大人の方が得意です。
でも、仕事などで忙しく、練習時間が取れない、楽譜のドレミからスタートするので時間がかかる、と言う方はその分時間がかかるでしょう。
子供であっても大人であっても、ピアノは練習できる時間と環境で上達の早さが違います。
レッスンの時間はほんのわずかで、レッスンで教わったことをそのまま演奏できるようになるまで、何倍もの時間をかけて練習する必要があります。
練習に集中して、意欲があって練習時間をしっかりとっている方なら、大人からスタートしても着実に上達することができますよ。
大人がピアノを習うにはどれくらいの練習時間が必要か?
こちらも大人に限ったことではないのですが、ピアノの練習はできれば毎日続けましょう。
1回あたりの練習時間は難しければそこまで長い時間かけなくても構いません。
練習ではまず、指の準備体操をします(指の準備体操用の曲もあります)。
レベルによりますが、こちらを5~10分行うと、指が温まり、ピアノを弾くのに必要な筋肉も柔らかくなって来ます。
そして、演奏する曲を、楽譜を見ながら(できればプロのピアニストの)音源で聞きましょう。
有名な曲であっても、細部を全て覚えている、と言うことはなかなか難しいですし、楽譜を見ながら曲をきく、と言うことはないと思います。
でも、この作業がとても大事で、正しい音やフレーズを耳から目から情報として入れて、理解することで実際に演奏するときのイメージがつき、上達がしやすくなります。
そして、今日はここまで練習する、と決めたらあとは弾けるようになるまで何度も繰り返しましょう。
通し練習(一曲最初から最後まで演奏する)は楽しいのですが、ある程度のレベルまで曲が完成していないとあまり上達には繋がらないです。
地道ですが、部分に区切って、あるいは右手だけ、左手だけ、など分けて何度も繰り返しましょう。
自分の時間と相談しながら少しずつ、練習をして行きましょうね。
まとめ
大人になってからのピアノは、ピアノが弾けるようになりたい!と言う思いが強く、子供よりも練習に集中できる場合が多いので、その分上達できます。
また、大人は目的が明確にピアノを練習できるので、部分練習や片手練習など、子どもにはつまらない、と敬遠されがちな地道な練習もしっかりやれるでしょう。
でも、もちろん子供と比べて仕事などで忙しく時間が取れなかったり、指の筋肉が衰えていたりするので、そこはプロのピアノの先生とスケジュールを立てて無理なく練習して行きましょう。
筆者が学生時代ずっと通っていたピアノ教室に、突然50代ごろの男性が入会してきました。
仕事もひと段落し、自分の趣味を見つけようと思っていたところ、憧れだったピアノに挑戦したいと始めたようです。
指を動かすことには苦労されており、ゆっくりな曲を演奏をすることから始めていましたが、丁寧さと真面目さはピカイチで、教室の人気者でした。
また、若い私達は学校の卒業などと同時にやめていく人が多いですが、彼は長く趣味として通い続けているようです。
このように、大人になってから、素敵にピアノを始め、着実に上達している人もいます。
さらりとかっこよく1曲が弾ける素敵な大人になるまで、頑張って練習して見てくださいね。