さまざまな問題で、学校に通うのがつらくなってしまった子どもたち。
その問題から解放されるためにも、卒業式には出席するべきでしょうか!?
うちの子は、イヤなことをギリギリまでがまんするタイプ。
今まで何度も、学校に行かれなくなったことがありました。
なんとか一緒に家を出ても、校門の前でUターン・・・。
ムリに行かせようとすれば、泣きわめいて嫌がりました。
不登校のまま卒業式を迎える子どもにとって、学校って何なんでしょう。
親や学校の対応についても、調べてみました!
不登校でも卒業式には出席すべき?
不登校でも、卒業式には出なければならないのでしょうか?
問題は、そもそもその子がどうして不登校になったのか、というところまで掘り下げる必要があるように思います。
不登校の子どもたちは、何らかの理由があって、心身が「学校」に行くことを拒否しています。
学校は、子どもたちにとって、いわば閉ざされた空間(;´・ω・)
一度足を踏み込んだら、半日逃げ場はないのです。
卒業は、これまでの不登校の原因とたもとを分かつ絶好の機会です!
ですが、不登校の子どもたちが抱える問題や心の傷は、卒業式とともに消えてなくなるわけではありません(T_T)
その子にとって、ツライ原因が卒業式にも関わりのある事柄なのかどうか―――。
卒業式への出席は、その点と、本人の意思とを考慮して判断するべきではないでしょうか。
子どもが卒業式に出たくないと言った時の対処法!
子どもが卒業式に出たくないと言った時、親や家族は何をすればいいのでしょうか。
親からすると、卒業式は人生の大切な節目。
嫌な思い出があったなら、それはそれでけじめをつけてきてほしいような気がしないでもありません。
けれど、その気持ちを押し付けては、親の自己満足で子どもを更に追い詰めることにもなりかねませんね(^_^;)
大体、卒業式に出たか出なかったかで、将来を左右されるようなことはありません!!
卒業式に出たくない、出られないと訴える子どもはたくさんいます。
決して、レアなケースではないんです。
あまり気構えせずに、学校側に子どもの気持ちを伝えましょう(^-^)
先生方の中には、優しさやエゴで出席を勧めてくる人もいるかもしれません。
小中学生くらいだと、「引きずってでも連れて行かれるんじゃないか」と、先生との電話に恐怖を覚える子どももたくさんいます。
親にできることは、現状と、「卒業式を欠席すること」がその子の心の回復を一番に考えた結果であることをよく伝えることです。
学校側も、それぞれのケースに合わせて、対応をしてくれているようですよ(^-^)
卒業式を欠席したい時の対応
卒業式を欠席した場合、学校側の対応として多いのは、こんな対応です。
学校まで行ける場合
- 校長室で、個別に卒業式を行う。
- 保健室など、本人が安心できる場所で、個別に卒業式を行う。
- 卒業式に、他の生徒とは離れた席で参加する。
- 卒業式に、一部だけ参加する。
学校に行けない場合
- 後日、先生が卒業証書などを届けに来る。
- 後日、親などが代わりに卒業証書をもらいに行く。
初めて卒業式を欠席するとなると、その後になにか大変なことが待っているような気がして、不安が募ってしまいますよね(>_<)
でも、大丈夫!
大切なのは、こちらの希望や言い分を、遠慮せずに伝えることです。
そうしないと、学校側もどうするのが最善なのかを判断できません。
私の親類にも、中学校生活の後半をほぼ欠席した子がいました。
家でも夜な夜な暴れたりして、とても辛いものを抱えていたようです。
卒業証書は、親が受け取りに行きました。
不登校は、子どもとその家族の中に難しい問題をもたらします。
一方で、直接様子の見られない先生方も、日々子どもたちのために悩んでくれているかもしれません。
もしも担任で埒(らち)があかないのなら、生徒指導の先生や、スクールカウンセラーなどに話を通してもらう方法もあります。
卒業式自体は、子どもの未来にとって大した意味は持ちません。
それよりも、親が上手に関係を取り持つことで、「学校=イヤな場所」というイメージを少しでも緩和してあげられたら、次の一歩を踏み出すためのちょっとした手助けになることもあるかもしれませんね(^-^)
不登校生が卒業式に出る時に準備すべきこと
不登校だったけれど、卒業式には出たいという子も、もちろんいるでしょう。
先ほど、「卒業式自体は、子どもの未来にとって大した意味は持たない」と書きましたが、卒業式に出ることこそが新たなステップだと考えて挑戦する子どもたちもいます。
それでは、できるだけ子どもたちに負担なく卒業式を迎えるには、どんな準備が必要でしょう?
そわそわしない
卒業式が近づき、学校とのやりとりをしなければならない親の気持ちは落ち着きません。
ついイライラして強く当たってしまったり、すぐに答えを出させようと熱が入ってしまうこともあるでしょう。
けれど、子どもにだって考える時間は必要です。
まして、親の「出席してほしい」という気持ちが見えてしまうのはいけません!
がんばって出席しても、「本当はイヤだったのに、親に出席させられた」という後ろ向きな経験として残ってしまいます。
ずっと家に子どもがいるというのは、親にとってもストレスがたまるもの。
オトナにだって、気分転換に出かける位のゆとりが必要なんですよね。
親の気持ちが安定していれば、子どもたちも本当に自分の望む答えを出しやすくなります(^-^)
服装
在籍している学校の制服や、進学先の制服は、子ども自身がそれを着たいかどうか、確認が必要です。
制服は学校と密接な関係にあります。
気にする子にとっては、まさに苦痛の塊!
だいぶ前になりますが、私が出席した卒業式にも、体育館の端の方に私服で参加している子がいましたよ(*‘∀‘)
式が終わると、いつの間にか姿が見えなくなっていたので、きっと先に退出したのだろうなと思っていました。
制服を着たくない、事前に決められない場合は、私服で参加するかもしれないと学校側に伝えておきましょう。
先生方も、制服を着ることより、その子が学校に来られることの方に価値を感じてくれるはずです。
当日の流れを確認しておく
当日、他の生徒に合わないためには、どの時間に、どのルートを通って式場に入ればいいか。
その確認をしておくかどうかで、子どもの不安はずいぶん違います。
また、式次第も確認しておくとよいでしょう。
中には参加したい項目があるかもしれません。
また、どのタイミングで退出すればいいのかも忘れずに確認しておきましょう!
まとめ
不登校の子どもが卒業式を迎える際に気を付けたいことは、「卒業式には出席しなければいけない」という前提を、まず手放して考えることです。
なぜなら、卒業式に出るか出ないかよりも、今その子が苦しんでいる問題にきちんと向き合ってあげられるかどうかの方が、間違いなく重要だから!
卒業式に出られないのは、不登校の子どもだけではありません。
たまたま熱を出して欠席する子もいるでしょう。
表面的には、ドタキャンか、事前キャンセルかの違いしかありません。
私も、小学校の頃、一時期学校に通えなくなったことがありました。
具体的な理由は、自分でもよくわかりません(^_^;)
それまで、入学と同時に教師とクラスメートがグルになっていじめてきても、なんとか踏ん張って登校していたので、いじめが落ち着いて気が抜けたのかな~・・・などと思ったり思わなかったり。
あるとき急に、自分が食べている姿を他人に見られることがひどく苦痛になりました。
今ほど精神的な問題に理解のある時代ではなかったので、「気持ちが悪くて、給食が食べられない」という私の訴えに、病院からは延々と胃薬が出されるばかり。
食べることがしんどくて、一日中もやもやして過ごす時間が増えました。
はっきりとは覚えていませんが、そんな毎日の中で久々に何かを「おいしい!」と感じたのをきっかけに、世界の見え方がちょこっと変わったように記憶しています。
不登校で悩んでいる子どもたちの中には、原因が一つに絞れないケースもありますし、自分ではストレスの原因をきちんと認識していないケースもあります。
何がイヤなのかはっきりしない分、子ども自身が答えを出すまでの時間も長くかかるかもしれません。
気乗りしないことの中にも、元気になるきっかけは隠れているかもしれませんが、「絶対イヤ」ということを無理にさせるのは逆効果。
文字通り時間が解決してくれることだってありますし(*^_^*)
卒業式に悩むより、卒業後の毎日が楽しく過ごせるように応援してあげたいですね♪