手提げバッグ、体操着袋、給食袋にナプキン、上靴袋・・・。
はじめて子どもを入園させる時、用意するものの多さにビックリしたママも多いはず。
これって、普段手芸に縁のない人にとっては、大きな負担ですよね。
しかも園によっては、サイズ指定が細かくて市販のものが使えなかったり、入園した後も発表会やバザーの度に手作りを要求されたりすることも。
だったら、この際手作りしてみませんか?
最近は、手芸が苦手なママにもうれしい手軽なミシンや、縫わずに作れる便利グッズもあるんです!
子どもたちが選んだお気に入りの生地で入園グッズを作ってあげれば、これからの通園が楽しみになること請け合いです♪
手芸が苦手な人でも使いやすいミシンとは?
よほどミシンに興味がある人でないと、いざミシンを買おう!と思っても選ぶ基準がわかりませんよね。
市販のワッペンのような凝った刺繍ができるもの、布端の処理がきっちりできるもの・・・。
いろいろありますが、結局のところ、初心者にも使いやすいミシンはどれなのでしょうか。
家庭用ミシンには、大きく分けて
- コンピューターミシン
- 電子ミシン
の二種類があります。
このうち、操作をミシン任せにできる部分が多く、初心者でも失敗が少なくて済むのは「コンピューターミシン」です。
それでは、コンピューターミシンと電子ミシン、それぞれの特徴を見ていきましょう。
コンピューターミシン
- 基本的な設定はコンピューターが自動でやってくれるので、糸さえ通せばすぐ縫える
- パネルやボタンでカンタンに設定ができる
- 間違った操作をすると、エラーが出る
- 選べる縫い目の種類が多い
- 糸切りが自動
コンピューターミシンに買い替えてびっくりしたことは、本当に縫い始めるまでの手間がかからないということ!
糸をかける順番だけ確認すれば、すぐ使い始めることができますよ。
操作も、スマホが使える方なら苦労はないと思います。
縫い終わりも、従来は上下の糸を引き出して、裏側のカッターに引っかけて切るという面倒な作業が必要でしたが、それも糸切りボタン一発で完了です。
私のように、うっかりカッターに触って指を切りそうになることもありません(笑)
うちの子も小学校低学年の頃から、糸さえ通してあげれば、自分でいろいろと作るようになりました。
初めはまっすぐ縫うだけでしたが、ポケットティッシュケースやポーチなど、直線縫いだけでも次々作品を完成させて驚かせてくれています。
模様縫いもどんどん試すので、模様縫いだけで柄を描いたコースターなどもお手の物です。
まだ家庭科を習っていない子どもでも、あっという間に使えるようになるくらいですから、ミシンが苦手なママにも安心ですよ。
電子ミシン
- 電子でスピードをコントロール
- 低速でも厚い生地が縫える
- 縫い目の調整はダイヤル式
- 比較的低価格
- 模様縫いの種類が少なめ
- 模様縫いの幅の微調整ができない
- 間違った操作をしてもエラーが出ない
模様縫いにこだわりがなければ、ミシンとしてはこちらでも十分。
私も以前は電子ミシンを使っていました。
ただ、初心者向けでない点としては、エラーが出ないことが挙げられます。
コンピューターミシンは、失敗をする前に注意してくれますが、電子ミシンは自分で失敗の中から学んでいくイメージです。
一歩間違えば故障させてしまうこともありますから、少々注意が必要ですね。
どちらを選ぶにしても、フットコントローラー付属のものが便利です。
足で縫うスピードをコントロールできるので、生地を抑えたり、他の操作をするのに両手を使うことができます。
ミシンの代わりにもなる裁縫便利グッズ!
手芸が苦手と思っている人は、なかなか触れる機会がない分、ミシンに苦手意識があるようです。
実際には、生地を挟んでフットコントローラーを踏めば、手を離していてもまっすぐ縫い進めてくれるミシンは、自動車の運転よりもうんとカンタンかもしれないのですが。
それでもミシンはちょっと・・・という方にも、オススメの便利グッズがありますよ!
「裁ほう上手」
コニシ株式会社から発売されている「裁ほう上手」は、ミシンも、針と糸も一切使わずに手芸を楽しめる画期的なボンド。
お裁縫よりも、工作の方が得意!というママにはうってつけです。
強度もあり、洗濯やドライクリーニングも可能なところが、一般的な手芸用ボンドと違うところ。
入園入学グッズにも大活躍です。
使い方もいたってカンタン!
紙の工作と同じように、のりしろをとって布を裁ったら、「裁ほう上手」で貼り付け、アイロンで圧着するだけ。
これを繰り返せばレッスンバッグや巾着、移動ポケットなども縫わずに作ることができますよ。
また、何かを作るときだけでなく、貼りつけたい時にも大活躍!
縫い付けが必要なワッペンやお名前つけも、これ一本でしっかりつきます。
小さい内は、持ちものの目印にワンポイントをつけたりしますので、とても助かりますね。
メーカーのサイトにも、便利なレシピがたくさん出ていましたので、興味のある方はのぞいてみてくださいね。
「ホツレーヌ」
こちらも同じメーカーさんの便利グッズです。
これを塗って固めておけば、布やリボンなどの切り口がほつれてこなくなるので、ワンポイントにリボンをつけてあげたい時などに助かります。
ひもの結び目に塗っておけば、ほどけにくくなるのもありがたいですね。
うちの子どもが小学校に上がるとき、学校から「給食のナプキンは撥水加工の布で作ってください」と指示がありました。
そこで、とりあえず生地は買ったのですが、厚みがあってかたいので、扱いなれていない私はふちの処理にすっかり困ってしまいました。
そこで思いついたのが「ホツレーヌ」!
生地を指定のサイズに切ったら、まわりにぐるりとホツレーヌを塗って、ハイ完成!!
・・・これが、それまでの人生で一番簡単な手作りだったなぁと思います。
手芸や裁縫が苦手なママでも作れる入園グッズ!
無事入園が決まった喜びもつかの間、急にあれもこれもとプレッシャーをかけてくる入園グッズ。
中には市販の物にはないサイズを指定されて、手作りを余儀なくされているお宅もあるでしょう。
ですが、入園グッズって、ほとんど四角い形をしていると思いませんか?
四角い=直線縫いだけでOKですから、実は案外初心者にも取り組みやすいものが多いんですよ(*’▽’)
カンタンなものを2つご紹介しておきますので、よかったらおためしくださいね。
ナプキン
難しい縫い合わせもないナプキンは、最初の作品にオススメです。
- 作りたいサイズより、縦横それぞれ4㎝ずつ長く布を裁ちます。
- 各辺を1㎝幅で2回ずつ折れば形は完成です。
- 手縫い派、ミシン派の人はまわりをぐるっと一周縫います。
工作派の人は、1回折るごとに「裁ほう上手」などを塗ってアイロンで圧着します。
ミシンで巾着
体操着袋、コップ袋など用途の多い巾着袋は、作れるととても便利です。
- 作りたいサイズより、縦は2倍+6㎝、横は2㎝長く布を裁ちます。
- 布端に、一周ぐるりとジグザグミシンをかけます。
- 短い2辺をそれぞれ1㎝折って、折り目をつけます。
- 生地を中表に半分に折りましょう。
- 短い辺の折り目は一度開いて、袋の底から最後につけた3㎝の折り線のところまで、布端から1㎝のところを縦にまっすぐ縫います。
- 縫い残した部分は、今縫った縫い代を延長して、1㎝幅で内側に折り返します。
- 最後に、1本目、2本目の折り線に合わせて上側から生地を折り直し、折った部分の下の端を一枚ずつ直線縫いで縫います。
- 表に返して、両サイドからひもを通せば完成です!
だいぶ縦長の、長方形になりますね。
これで端がほつれてきにくくなります。
布が薄くて縫い目が寄ってしまうときは、波縫いのような針目でジグザグに縫う縫い目を選ぶときれいに縫えますよ。
さらに2㎝折って、また折り目をつけます。
そこからさらに、3㎝折って、同じように折り目をつけます。
アイロンでもいいですが、面倒な時は爪で強くこすってもOKです。
ミシンに縫い代の幅をはかる数字がついていたら、それに合わせて縫い進めるとカンタンです。
縫い終わりは、数針返し縫いをするとほつれにくくなりますよ。
この部分は前後1枚ずつ、浮いてこないように直線縫いで縫い留めます。
この時、3本目の3㎝の折り目まで折らないように気を付けてくださいね。
この部分は物を出し入れしやすくするために、縫わずにあけておきます。
手前の生地に右から通したひもは、左端でUターンして、後ろの生地の右側に戻します。
抜けないようにひもの端を結んだら、逆側からも同じようにひもを通しましょう。
ひもを通すのには、特別な道具がなくても大丈夫です。
個人的な意見ですが、一般的なひも通しは、長さがあって硬いので、カーブにひもを通すときなどは使いにくい場合があります。
ちょっとしたものを作るときには、安全ピンをひもやゴムの先に取り付けて通すのが、途中で外れることもなくて便利じゃないかと思いますよ。
まとめ
手芸は苦手だけど、ミシンに挑戦してみよう!というママには、失敗の少ないコンピューターミシンがオススメです。
手作りはしてあげたいけれど、ミシンはハードルが高いという場合や、もっと工作感覚で作りたい場合には、洗濯OKの強力なボンドなどで作る方法もありました。
ミシンも慣れてくると、だんだん作るのが楽しくなります。
ナプキンが縫えたら、少しサイズを小さくしてハンカチも作れます。
巾着はサイズを変えるだけでなく、生地に切り替えを入れたり、裏地やポケットをつけたり、大きくしタブをつければナップサックを作ることだってできます。
厚手の生地も縫えますから、端をかがる処理が面倒な時には、ポケットティッシュケースなどをフェルト地で作るのもカラフルで可愛いですよ。
図書館や書店、メーカーのサイトなど、参考になるレシピもたくさんあります。
自分が選んだ材料から、自分だけのために作ってもらった入園グッズは、子どもたちの宝物になります。
ぜひ、親子で家族で、入園準備を楽しんじゃいましょう♪