子どもの通う学校に、特別支援学級がありました。
自分の時にはなかったので、ちょっと新鮮(^-^)
時々、通りすがりに教室をのぞいてみますが、いろんな学年の子が出たり入ったりしているみたいです。
一体、どんなクラスなんでしょう?
先生も、何人かいるようです。
いつも、集団の中で何かしら我慢をしてはストレスをためてくるうちの子も、こんな少人数クラスだったらもっと楽しく通えるのかな~なんて想像してみたりもするのですが・・・(*‘∀‘)
そういえば、特別支援学級に入る基準ってどんな感じなんでしょうか??
特別支援学級に入る基準はIQで決まる?
特別支援学級に入るかどうかの判断基準はIQではありません。
頭脳明晰な子が集まる特別クラスでもなければ、勉強が苦手な子のためのクラスでもありません。
特別支援学級は、「障害のある子」のためのクラスです。
全ての障害を持つ子どもたちの、教育的ニーズに対応することを目的に設置されています。
クラス全員が一度に同じことを学習するスタイルではなく、それぞれの障害に合わせて丁寧な指導が受けられるのが、特別支援学級のもととなる「特別支援教育」です。
また、そうした指導を受ける場は、特別支援学級だけではありません。
特別支援教育が受けられる場
特別支援学校
以下の障害の中でも、程度が比較的重い子どもに適した学習の場が特別支援学校です。
対象は、
- 視覚障害
- 聴覚障害
- 知的障害
- 肢体不自由
- 病弱・虚弱体質
です。
特別支援学校には、幼稚園から高等学校に相当する、
- 幼稚部
- 小学部
- 中学部
- 高等部
があります。
また、小学校、中学校などに準ずる教育だけでなく、障害による困難を乗り越えていくための「自立活動」も実施されています。
特別支援学級
- 小学校
- 中学校
に設置されます。
少人数制で、障害のある子ども一人ひとりに対応した教育を行います。
対象となるのは、
- 知的障害
- 肢体不自由
- 病弱・身体虚弱
- 弱視
- 難聴
- 言語障害
- 情緒障害
です。
通級(つうきゅう)
通級も、特別支援学級と同様、
- 小学校
- 中学校
に設置されます。
通常のクラスに所属して、同じ授業を受ける一方、週に1~8単位時間は障害に応じた特別な教育を受けます。
対象となるのは、
- 言語障害
- 自閉症
- 情緒障害
- 弱視
- 難聴
- 学習障害(LD)
- 注意欠陥多動性障害(ADHD)
- 肢体不自由
- 病弱・身体虚弱
です。
アスペルガー症候群やADHDなどの発達障害がある場合はどっち?
- アスペルガー症候群
- ADHD
などの発達障害がある場合、特別支援学級や通級で指導を受けることもできます。
知的障害を伴う重度の発達障害が見られる子どもには、自立支援を受けられる特別支援学校が良いようです。
一方、軽度の場合は、通常の学習クラスとの交流がしやすく、学校行事などにも参加できる特別支援学級や通級、あるいは普通クラスに通うこともあります。
思い返してみると、私たちが子どもの頃にも、どうも集団での学習になじめない様子の子はいましたよねΣ(゚Д゚)
それが、その子ども自身の欠点のように受け取られることも多々あったでしょう。
また、家庭でのしつけが不十分なのではないかと、非難の目で見られたり、気に病む親たちもたくさんいました。
障害という位置づけの捉え方はそれぞれですが、他の多数の人と異なる部分は「欠点や欠陥」ではなく、まさしく「個性」です。
苦痛を抱えながら集団の一人として学習するよりも、一人ひとりに寄り添って、
- 良いところ
- 得意なところ
- 優れたところ
を伸ばしてもらえる特別支援学級の方が楽しく学習できる子どもも多いのではないでしょうか(^-^)
特別支援学級のメリット・デメリット
メリット
特別支援学級のメリットは、小中学校内に設置されているため、通常のクラスとの行き来がしやすいところでしょう。
私の知っている子も通っていますが、内容によっては通常クラスで一緒に授業を受けていることもありますし、学校行事にも通常クラスの一員として参加しているのを見かけます(^-^)
また、特別支援学校や福祉施設等の関係機関との連携も進められています。
障害に配慮してもらいながら、普通の学校に通え、周囲のお友だちと同じ思い出を作れるのが魅力ではないでしょうか。
家の近くに特別支援学校がない場合、遠くまで通わなくていいのも助かります(^-^)
デメリット
特別支援学級の一番のデメリットは、特別支援学校と違い教員が専門家ではない点でしょう。
私も教員免許を持っていますが、免許取得に先立って、そのような勉強をしたことはありません(>_<)
さらに、発達障害と一口に言っても、その症状はさまざま!
この点では、先生に理解を求める保護者の努力が欠かせません。
可能であれば、特別支援学級の様子を見せてもらったり、すでに通っている子どもの保護者から話を聞いてみましょう。
小学校は6年間、小中ならば9年間も通うことになるのです。
自分の子どもにふさわしいところを、納得して決めたいですね!
まとめ
特別支援学級へ入る基準は、特別支援学校に行くほどではない軽度の障害があることです。
学習内容によっては、通常のクラスで一緒に授業を受けたり、学校行事を一緒に楽しむことも可能です(^O^)
実際は、入学して以来普通クラスに通っていたけれど、途中で発達障害が見つかって通級になる子もいます。
反対に特別支援学級でスタートしても、普通クラスでの活動を重ねる内になじめるようになって、普通クラスに通うようになっていくケースもあるようです。
知り合いの子は、入学前に発達障害と診断されました。
いろいろ学校と相談したり、幼稚園での様子を見たりして、普通クラスで小学校生活をスタート!
親の方がドキドキハラハラしているのは明白でしたが、その後特別支援学級を勧められることもなく通っているようです(^_^)
障害が原因でなくても、集中力のない子もいれば、他の子の気持ちをなかなかくみ取れない子だって結構いますしね(^^;)
ただ、何かあった時の先生の対応は、他の子と一緒では困ります。
普通クラスに入るならば、担任や養護教諭などと、その辺りのことは事前によく話し合っておくべきだと思います。
うちの子も、仲良しのお友だちがいるので、休み時間は特別支援学級に遊びに行ったりしているそう(*^_^*)
校内での交流が盛んなので、あまり特別感は感じていないようですよ☆
いざ入学シーズンが近づくにつれて、保護者の不安も高まりますが、親の緊張は必ず子どもにも伝わってしまうもの(^^;)
特別支援学級は、子どもたちの可能性を最大限に伸ばすためのクラスです。
どちらに通うにせよ、ぜひ、明るい気持ちでスタートを切ってくださいね♪