兄弟喧嘩って、疲れますよね~。
親が止めるべきなのか、迷ったことがある方がたくさんいらっしゃると思います。
私も、兄、妹の2人きょうだいを育てながら、いつも迷ってきました。
仲よく遊んでいると思ったら、些細なきっかけで、殴る蹴るの喧嘩が始まったりして、うちの子たちっておかしいのかな・・・と思ったこともありました。
この記事では、兄弟喧嘩は止めるべきなのか、年齢別の対処法、喧嘩を減らすためにはどうしたら良いかということについて書かせていただきました。
兄弟喧嘩は止めるべき?年齢別の親の対応方法!
子どもの成長過程において兄弟喧嘩は必要なことなので、基本的には親が介入しないほうが良いことなのです。
社会に出る前、子どもが初めて体験するのが家族というコミュニティーであり、兄弟姉妹関係を通じて多くのことを学ぶことになります。
成長の過程の中で兄弟喧嘩をすることで、
- 怒りのコントロール
- 相手の気持ちを考える
- 自分の行動が相手にどう影響するか
などを学んでいっているのです。
もちろん、年齢や、状況に応じて止めに入らなければならない場面も多々あると思います。
年齢別の兄弟喧嘩の対処法は、以下のようになります。
0~3歳
2~3歳になると、ほとんどの子がイヤイヤ期を迎えます。
ひたすらに可愛かった赤ちゃんが自己主張を始めるのは成長の証しでもありますが、たたく、蹴る、噛みつくなどの行動がはじまると、親としては焦りますよね。
まだ理性が育っていない段階で、感情が手や足の行動に直結するのは、仕方のないことなので、2~3歳の子どもというのはそういうものだと受け止めてあげる必要があります。
しかし、0~1歳の下の子に手をあげてしまうのは、危険も伴います。
そういう場合、「そんなことしちゃいけない」「ダメよ」と言っても理解できないので、親が体で止めなければなりません。
つまり、たたいている上の子を抱きしめてあげたり、抱きかかえて別の部屋に行ったり、感情的になっているのを収めてあげないといけないのです。
2~3歳くらいの子が下の子に対して暴力的になるのは、ほとんどの場合自分もかまってほしいというやきもちの表れです。
その気持ちを、ママも理解しているよ、という声かけ、感情的になってしまったときに受け止めてあげることで、弟、妹に対する行動も変わってくるかもしれません。
4~6歳
この年齢になってくると、保育園、幼稚園で社会性を学ぶ時期になっているので、少しずつではあっても、自分をコントロールすることを覚えていきます。
うちの子にしてみても、幼稚園に入って家族以外の人との関わりが増えることで、自分の妹に対する接し方もずいぶん変化したと思います。
この年齢の兄弟喧嘩は、基本的には止めない、親が介入しすぎないことが大切と言われています。
些細な理由でぶったり蹴ったりの喧嘩になるので、止めたくもなるのですが、そこはぐっとこらえましょう。
多少けがをしたり泣いたりしても、その喧嘩を通して、ぶったら痛いんだ、噛みついたらけがをするんだ、ということを学んでいくのです。
あまりに激しい喧嘩であったり、一方的にどちらかがやられているような場合は止めなければならないのですが、その時に大事なのが、一方的に下の子の肩を持たないことです。
どうしても体格の差などで、下の子が不利だと思うと、親は上の子を怒りたくなってしまいます。
しかし、上の子は上の子で理由があって怒っているので、それを理解してあげることが必要です。
明らかに下の子のワガママが原因で喧嘩が始まっているのに、親はいつも自分を責める、と思ってしまうと、納得がいかないので怒りが増すんですよね。
小学生
小学生の喧嘩も4~6歳の喧嘩と同じで、基本的には親は介入しないほうが良いです。
口も達者になり、騒がしい喧嘩になってしまうと思いますが、本人たちが喧嘩を終わらせられるように、どこかで落としどころを付けられるように待ってあげることも必要です。
しかし体も大きくなってくると特に男の子の喧嘩は激しいですよね。
あまりにもエスカレートしてひどい場合は、喧嘩両成敗のスタンスで仲裁に入ったうえで、落ち着かせてから双方の話を聞かなければならないと思います。
この場合も、親がどちらかの味方をするのではなく、あくまで中立の立場で、両方の気持ちを理解してあげる立場に立てるようにしなければなりません。
兄弟喧嘩を見ていなかった時の対応はどうする?
子どもたちが大きくなってくると子どもだけで遊べるようになってくるので、親の見ていないところで喧嘩が勃発することが多くなってきます。
だいたい、見ていないところで喧嘩が始まり、下の子が先にママのところに泣きながら走ってきて、「お兄ちゃん(お姉ちゃん)にやられた~!!」というかんじですよね。
うちも、毎日このパターンです!
こういう時に気を付けることがやはり、一方的に上の子を叱ってはいけない、ということなのです。
ついつい、泣きついてきた子の肩を持ってしまいがちですが、こういう時も、怒っているほうを落ち着かせて、まず先に何故怒ってしまったのか原因を聞いてあげることが必要です。
兄弟喧嘩を減らす方法
兄弟喧嘩は、きっかけはおもちゃやお菓子の取り合いなど、些細な事です。
そういった些細なことで喧嘩が起きたとしても、子どもだったら当たり前のことと思って寛大に見つめましょう。
しかし、喧嘩がエスカレートすることが増えたり、異常に暴力的な様子が増えたりした場合は、兄弟喧嘩を減らす方法として、以下のことに気を付けてみてください。
まず何事も、上の子を優先する
下の子が生まれると、下の子にかかりきりになるのはやむを得ないことです。
普通にしていても上の子は寂しさを感じてしまうので、この時期は特に、ちょっと過度かなと思うくらい上の子を愛してあげることが必要です。
- お菓子などをまず兄姉、次に弟妹に渡す
- 喧嘩をしたらまず兄姉の話を聞く
など、日ごろから上の子を優先していると見せてあげることで、上の子の気持ちが安定します。
兄弟を比較しない
喧嘩がエスカレートしたり、兄弟姉妹に敵対感情を抱くようになる理由は、基本的にライバル視しているからです。
親としても、子どもを愛し期待する心から、ついつい、
「お兄ちゃんは勉強ができるのにあなたはできない」
「妹はできるのに、あなたは兄なのにできない」
など比較してしまいがちです。
子どもはそういう親の気持ちを察しているので、良いことも悪いことも比較しない、兄弟それぞれ個性がある、と受け止めることが必要です。
それぞれと話す時間を作る
2人とも小さい時は難しいと思いますが、小学生になったらぜひ、うまく時間を見つけてそれぞれと1対1で話す時間を作ってみてください。
もし環境的に許されれば、パパママ+子1人で2~3時間デートする時間を、それぞれに作ってみるのも良いと思います。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
こうしてみると、兄弟喧嘩を減らすためには、子どもたちがそれぞれ、親から愛されている、認められていると実感させてあげる努力が必要ということがわかりますね。
まとめますと、
- 兄弟喧嘩は、子供の成長に必要なことである
- 基本的には親が介入しないほうが良い
- 0~3歳の子どもは、理性が育っていないので手が出てしまうこともやむを得ないことである
- 4~6歳、小学生の子どもの喧嘩は介入しすぎず、喧嘩の終わらせ方や感情のコントロール方法を学ばせる
- 仲裁する場合はどちらかの肩を持たず、仲裁した後にそれぞれの話を聞く
- 上の子ばかりを叱らないようにする
- 喧嘩を減らすために、親がきょうだいそれぞれを尊重する
ということになります。
小さい頃激しい喧嘩を繰り返した兄弟のほうが、深い絆を築いているという話もよく聞きます。
兄弟喧嘩を目の当たりにしている時は親としては不安にもなりますが、成長に必要なことと思って広い心で受け止めていけたらよいですね。
最後までお読みいただきありがとうございました。