「自分の子供に愛情がわかない、子どもを可愛いと思えない」という状況は、親にとっても子供にとっても苦しいですよね。
欲しいと思って生んだ子供なのに、いざ育ててみると可愛いと思えないとしたら、それはなぜなのでしょうか?
この記事では、子どもに愛情がわかない母親の心理や、そのような時の対処法についてまとめました。
子供に愛情がわかない母親の心理
子育ての悩みは、子どもの年齢、性別、家族の状況などにより千差万別だと思います。
自分の子を愛せない、可愛いと思えない原因は何なのだろうということを考えてみる必要がありますよね。
きっと、いちばんネックになっている問題があるはずです。
ここでは、自分の子供を可愛いと思えない人のいくつかの共通点をご紹介いたします。
自身も親から愛された経験がない
基本的に人は、自分が子供の時に体験したことを、自分の子供にもするものです。
両親にたくさん話を聞いてきてもらった人は自分の子供の話も聞くのが普通と思って接するようになりますよね。
反対に、親から無視されてきた、叩かれてきた、などの体験をしてきている人は、自分は絶対そうなりたくないと思ってもいざ自分の子供に直面した時、残念ながら子供の愛し方がわからないということが起こるのです。
夫のことを愛せない、信じられない
妊娠、出産、子育ての最中に、夫との関係がギクシャクしてしまうママも多いといいます。
夫婦間の子育てに対する価値観の相違や温度差がストレスになること、誰にでも経験がある事でしょう。
そのストレスが募り、夫に対する不信感が増すと、子どもに対する思いにも影響してしまう場合があります。
理想が高い
自分の子供はこうあってほしいという願望や、親としてこうあるべきだという理想は、時としてママを苦しめてしまいます。
家事も育児も完璧にこなそうと思っても、できない場合がほとんどですよね。
誰も責めていないのに、育児が大変で家事がうまくいかないことで、責められているような気持になってしまうママが多いようです。
親としてこうあるべきなのに!という思いが強くなると、できない自分にも失望し、子どもを愛することもできなくなってしまうのですね。
人に頼れない
何でも一人でやってきた完璧な人ほど、本当に大変な時に誰かに頼ることができません。
また、夫が忙しい人だったり、親や友達とは遠く離れた場所で生活していたり、身近な人が近くにいない場合もありますよね。
私も、ちょうど子供が小さくて親の手を借りたかった時に実家の母は祖母の介護で忙しく、なかなか頼める状況にないな、と感じた時期がありました。
行政機関の子育て電話相談や、家庭訪問のサポートなども、一歩踏み出すのに勇気がいることもありますよね。
我が子をかわいいと思えない時の対処法!
子供を可愛いと思えず苦しい状況を長期的にそのままにしておくのは、ママにとっても子供にとっても良くないことです。
そんな状況になってしまったときは、どう対処したらよいのでしょうか?
誰かに相談する
心の問題が深い場合そう簡単に解決するわけではないですが、とにかく自分の悩みを相談できる相手が必要です。
ただ聞いてもらうだけでも、意外と心がスッキリしてくるものです。
- 話しやすい友達
- 家族
- 育児サポートの専門家
など誰でもよいので定期的に自分の気持ちを理解してもらえる人と話すようにしましょう。
一人の時間を作る
月に1度でもよいから、夫や親に子供を預けて、一人の時間を作るのはいかがでしょうか。
自治体の子育て支援課などに問い合わせてみると、一時預かりなどのサポートも受けることができるはずです。
はじめは、預けることに不安を感じたり、一人で過ごすことに戸惑うかもしれません。
しかし、少しの時間でも子供と離れてみると、子どもに対する慕わしい思いが確認できると思います。
“こうでなければならない” を手放す
部屋の片付けができなくても、パパのご飯が作れなくても、今はそれでいいんだ!と思うように心掛けてください。
子供はあっという間に成長します。
こんなに手がかかるのは、長い目でみたら一瞬だった!と思う日が来るのです。
手が付けられないほどぐずったりするのも、一時のこと。
今の子供の姿、自分の姿を受け入れ、これでいいんだと思えたら、心が軽くなります。
親の愛情不足は子供にどんな影響を与える?
親からの愛を受けられずストレスが溜まっている子供の特徴としては、以下のようなものが挙げられます。
- 自己肯定感が低く、何事にも自信が持てない
- 愛されたい思いが強く、保育園など家以外の環境で自己主張が激しくなる
- 指しゃぶり、爪を噛むなどの行為
- 感情のコントロールができず、友達に暴力をふるったりするようになる
- 夜泣き、おねしょなど
小さい子供は、自分の感情を言葉で表現することはできません。
言葉で話せない代わりに、様々な問題行動で寂しさを表現しているのですね。
また、幼少期に親からの愛を受けられなかった体験がトラウマとなって、大人になってもそのトラウマを抱え続ける人のことをアダルト・チルドレンと言います。
大人になっても心の傷が癒えず大きなストレスを抱え、対人関係などで苦しむ人もいるほど、親の愛情不足というのは子供の人生に大きな影響を与えてしまうんですね。
子育てをしていくうえで、子どもの願いやわがままをすべて聞き入れていくのが良いとは言えません。
しかし、“自分は親から愛されている、受け入れられている”という思いが、良い子に育っていくために必要不可欠ということになりますね!
まとめ
いかがでしたでしょうか。
自分の子供に愛情がわかない母親の心理と、その対処法について書かせていただきました。
まとめますと
- 子供に愛情がわかない母親の特徴
- 自分自身も親に愛された経験がない
- 夫のことを信じられない
- 子育てや家事に対する理想が高い
- 人に頼れない
- 子供を愛せないと感じたときの対処法
- 誰かに相談する
- 一人の時間を作る
- “こうでなければならない”を手放す
- 親からの愛情不足が子供に与える影響
- 自分に自信がない
- 感情のコントロールができない
- 理解されたい、愛されたい思いが強くなる
ということになります。
子供がかわいいと思えなくて悩んだことがあるとしても、多くの場合は一時的なものです。
どんな苦しい状況でも、自分の心を良く見つめてみれば、心の根底には子どもに対する慕わしさや愛情があるものです。
苦しい時はぜひ肩の力を抜いて、周囲の人に頼ってください。
ママも子供もハッピーになれる道が必ず準備されていると思います!
最後までお読みいただきありがとうございました。