本当は嫌なのに、嫌と言えなくて断れなかった・・・という経験をしたことがある方、多くいらっしゃると思います。
私も今までの人生で、たくさん体験しました。
職場で、自分の仕事も忙しいのに、人の分まで頼まれて断れず、引き受けてしまったり。
忙しい時にママ友からの誘いを受けて、無理矢理に調整してしんどい思いをしたり。
押しの強い保険屋さんに負けて生命保険の契約をしてしまったり・・・
嫌と言えない人は、どんな心理状態にあるのでしょうか?
そして、嫌と言える人になるためにどうしたら良いのか、自分の体験も思い出しながら考えていきたいと思います。
嫌と言えない性格の人の心理とは?
嫌と言えない人の心理状態を、何点か挙げてみます。
人からの評価が気になる、人に嫌われたくない
「嫌と言ってしまって嫌われたらどうしよう」という思いから、ついYESと言ってしまうことって、多少はだれでも体験したことがあると思います。
嫌と言ったときに、その理由やそれに代わる自分の意見を示すことができない
なぜ嫌なの?と尋ねられたら、理由をはっきり伝えることに自信がないので、うまく言えないから、YESと言ってしまおう!
必要以上に平和主義、というか事なかれ主義
嫌と言う自分の意見を言ってしまったときの、相手との間に流れる冷たい空気に耐えられない、と感じる人も多いようです。
その他いろいろ、シチュエーションによっても嫌と言えない時の心理状態はあると思いますが、総じて言えるのが、
- 自分に自信がない
- 自分の意見や思いを相手に伝えることに慣れていない
ということになると思います。
私も、人に合わせるのが美徳のような気がしていた時があって、その頃は人と違う意見を主張することがとても苦手でした。
長いものに巻かれろ、という言葉もありますが、嫌と言わずに合わせることが正しいという社会の風潮が、日本においては強かったかもしれないですね。
ではなぜそうなってしまったのだろう?と考えてみると、考えられるのが、その人の生きてきた環境、親や兄弟など、その人の人格形成に大きく影響を与えた人との関わり方ではないかと思います。
小さいころから、親が親の意見を子供に押し付けるような状況であった場合、どうしても子供は自分の感情を押し殺して親に従うしかない状況に追い込まれます。
また、子供が自分ですべきことを何でもしてくれるような過保護な親のもとで育った場合、自分で考える習慣がなかったり、意見を言うことができなくなりますよね。
自分の思いや意見を言っても否定されることが多かった人は自分でも自覚のないまま、自分の意見を言う前に相手の意見を求めてしまうようになるでしょう。
私も、これを言ったら相手がどう思うんだろう?気を悪くするかな?と考えてしまって自分の思いを言えないという体験を、たくさんしてきました。
でもそれって本当に窮屈で、それを繰り返していると本当に意見のない人になってしまいます。
なんとかして、嫌な時は嫌と言える、自立した考えの持ち主になりたいですよね!
断れない性格を直す方法!
断れる人になるために、
- 相手と反対の意見を言うことが、相手にとってプラスになることもある
- 嫌と言ったとしても、たいていの人が受け入れてくれる
と考えるようにする。
仮に嫌と言ったことで壊れるような人間関係であるなら、壊れてもよい、というくらいの気持ちでいることが大切かもしれません。
そして、毎日の生活の中で、断れる人になる練習をするとしたら、以下のような心がけが必要かと思います。
断りやすいことを断る練習をする
たとえばティッシュやビラ配りなど、自分はいらないけどもらってあげる、という相手本位の習慣を変えていくことで、自分は欲しいのか、欲しくないのか、という自分の考えがはっきりしてきます。
迷ったときは、少し考えさせてくださいと伝える
相手がいる場でどうしても断れないことが起きた場合は、少し考えさせてください、という言葉から始めても良いのかもしれません。
少し時間をおいて仕切り直せば、はっきりと断りやすくなります。
普段から、自分の考えや気持ちを表現するように努める
YESかNOが問われる場面ではなくても、
- 自分はどうしたいのか
- 自分はどんな気持ちなのか
を表現するようにしていると、とっさの時にも自分の考えを相手に伝えられるようになります。
断れる人になるメリット
時間やお金を無駄にすることがなくなる
小さなものでも、本当はいらないのに購入してしまうことほど悔しいことってないですよね。
相手にもプラスになる
職場でも家庭の中でも、人に頼まれたことを意を決して断ることが、相手にとってもプラスになることが多いと思います。
より深い人間関係を築くことができる
自分の意見を真摯に相手に伝えていくことが、より深い人との絆を築くことにつながると思います。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
嫌と言えない人の心理や、嫌と言える人になるための方法について書かせていただきました。
まとめますと
嫌と言えない人の心理は
- 自分に自信が持てない
- 人からの自分の評価が気になり、嫌われたくないと思ってしまう
ということになります。
そして、嫌と言える人になるためには
- 嫌と言うことが相手にもプラスになることがあると考える
- 嫌と言っても、人間関係が悪くなるわけではないと考える
- 断りやすい小さなことから断る練習をする
- 困ったときは少し考えて改めて返事をする
- 普段から自分の考えや気持ちを相手に伝えるように心がける
などがあります。
私も、上記のような心がけをすることで、嫌なことは嫌と伝えることが、自分にとっても相手にとっても良いことにつながるということを体験しました。
また、友人や職場の人とは、より深い人間関係を築くことができるようになったことを実感しています。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。