神社でお祓(はら)いやご祈祷(きとう)をお願いすると、かならずいただいてくるお神札(ふだ)。
その度に、「神棚、用意しなきゃなぁ・・・」と思いつつ、いまだに神棚の無いわが家。
神様も、ごきげんななめかもしれませんよね。
それに神棚がないことで、せっかくお神札をいただいたのにお参りするのをすっかり忘れてしまうから、なおいけません(;゚Д゚)
とはいえ、友人の家にお呼ばれしても、神棚のあるお宅はなかなかないような??
みんな、お神札をどうしているんでしょう(^_^;)
せっかくなので、調べたことをまとめてみました!
お神札のやり場に困っているなら、ぜひ読んでみてくださいね!!
神棚を祀(まつ)る正しい場所と向き
神棚を祀る場所
神棚は、家の中で一番清らかで、明るい場所を選んで設置します。
毎日、神様に手を合わせる場所ですから、家族が親しみやすい場所がいいですね。
位置は、人の目の高さよりも高いところにしましょう!
方角
神棚は、東向き、あるいは南向きに設置します。
つまり、お神札(ふだ)が太陽の方を向くように、西側か北側の壁に配置するということですね(*^_^*)
「雲」
大切な神様を、人の住む場所より下に設置するのは、よろしくありませんよね!
神棚を祀る場所より上の階がある場合、神棚の上の天井に「雲」と書かれた紙を貼ります。
「雲」は、「ここより上は天」であるという意味。
それでも、神棚の真上は極力歩かないようにしましょう!
オススメできない場所
神棚を祀る場所、決まるまで悩んじゃいますよね。
中でも、避けた方が良い場所を書いておきますので、参考にしてみてくださいね!
- ドアや障子など、人が出入りするところの上
- トイレと背中合わせの場所
- 仏壇と向かい合わせの場所
向かい合わせでさえなければ、お仏壇と神棚が同じ部屋にあっても問題はないそうです(*’▽’)
神棚を置く場所や向きを間違えると縁起が悪いの?
神社本庁によれば、神棚等で
- 伊勢神宮
- 氏神様
- 崇拝する神社のお神札(ふだ)
をお祀りするようになったのは、近世以降。
しかし、その当時と現代とでは、住宅事情もだいぶ変わってきています。
神棚を祀るのに理想的な場所があればベストですが、「そんな場所はどうしても見当たらない!!」という人も安心してください(^-^)
一番大切なのは、神様を尊び、日々丁重にお祀(まつ)りすること。
家族が、いつでも神様を身近に感じて、感謝の心で手を合わせられることを第一に考えましょう。
祀る場所よりも、祀る心が大切なんですね!!
神棚のお供えの仕方!
「神棚」は、お神札(ふだ)をお祀りする棚のこと。
一方、同じくお神札を納めるものでも、お宮を模したものは、「宮形(みやがた)」といいます。
まずは、配置する場所にちょうどいい神棚や宮形を用意しましょう!
最近は、伝統的な純和風のものだけでなく、洋風のお部屋にも飾りやすい、シンプルなデザインのものも販売されています。
家族がより親しみをもてるように、見た目にもしっくりくるものを選びたいですね♪
三社造り
三枚のお神札を並べてお納めできるタイプ。
中央が最上位、続いて、右側、左側の順になります。
簡単にいうと、真ん中が一番大事な神様をお祀りする上座、ということですね!
そこで、祀り方は次のようになります。
- 中央には日本人の総氏神(そううじがみ)様である伊勢神宮のお神札、「神宮大麻(じんぐうたいま)」
- 右側には、地元の氏神様のお神札
- その他に崇敬する神社のお神札
また、それ以外にもいただいたお神札がある場合は、左側の崇敬する神社のお神札の後ろに重ねてお納めしましょう。
一社造り
複数のお神札を、重ねてお納めするタイプ。
残念ながら神棚のために広いスペースを用意できない場合にも、一社造りのものであれば、よりコンパクトにお祀りすることができて助かりますね!
一社造りの場合は、次のようにお祀りします。
- 一番手前に、伊勢神宮のお神札である「神宮大麻」
- 神宮大麻の後ろに、地元の氏神様のお神札
- 氏神様のお神札の後ろに、崇敬する神社のお札
- その他にもいただいたお神札があれば、③のさらに後ろに重ねてお納めします。
神具(しんぐ)の設置
お札を納めた神棚や宮形には、続いて神具を設置しましょう。
神具には、次のような種類があります。
- 榊立(さかきたて)・・・一対のものを、左右に置きます。
- 神鏡(しんきょう)・・・中央に一枚飾ります。
- 水器(すいき)・・・神鏡の前、中央に一つ。水を入れます。
- 瓶子(へいじ・へいし)・・・水器の左右に一対。お酒を入れます。
- 高月(たかつき)または皿(かわらけ)・・・瓶子の手前に一対。右側には塩、左側にはお米を入れるのが一般的です。
皿(かわらけ)は、お正月などに、神社でお神酒(みき)をふるまう際にも使われますよね。
見覚えのある人も多いかもしれません。
この他にも、
- 真榊(まさかき)
- 灯篭(とうろう)
などを飾ることもありますが、最低限ここに挙げた五つはそろえるようにしましょう。
お供え
「米・塩・水」は、毎日お供えしましょう。
榊立(さかきたて)には、毎月1日と15日に「榊(さかき)」をお供えします。
ただし、途中で枯れてきてしまった時は、そのつど新しいものに変えましょう。
神棚のお祓(はら)い
初めて神棚をお祀りする際には、氏神様の神社の神職にお願してお祓いをしてもらうのもよいでしょう!
個人宅でそこまでする人は多くはないようですが、せっかくだからきちんとしたいという人にはオススメです。
神社への持ち込みのほか、自宅まで出張してもらえることもありますので、一度問い合わせてみるといいですね(^-^)
☆豆知識☆
伊勢神宮の神様
天照大御神(あまてらすおおみかみ)
伊勢神宮の内宮(ないくう)に祀られている神様。
太陽神であると同時に、天皇家の祖とされています。
神棚の中央にお納めする「神宮大麻」は、天照大御神のお神札です。
豊受大御神(とようけのおおみかみ)
伊勢神宮の外宮(げくう)に祀られている、衣食住の神様です。
氏神様
もともとは、同じ一族の中で祀られていた土着(どちゃく)の神様。
今は、同じ地域に住む人々がお祀りする神様のこと。
その土地の伝統的なお祭りの中心になっていたりと、地元の人には愛着のある神社のことですね。
「子どもの頃、よく近所の神社の境内で遊んだなぁ」なんて、思い出のある人も多いのではないでしょうか(^-^)
また、その氏神様を信仰する人たちのことを「氏子(うじこ)」と呼びます。
転勤などで新しい土地に移り住む際は、その土地の氏神様に「これからお世話になります」と、ご挨拶の参拝をするとよいそうですよ。
まとめ
神棚・宮形は、
- お神札が太陽の方を向くように東向きか南向きに設置
- 目よりも高い場所
- 清らかで明るい場所
を選びます。
なかなか、これといった場所が見つからない時は、氏神様の神社で相談してみるのもいいですね(^O^)
毎日のお供えは、慣れないと大変かもしれません。
でも、神様にお供えしたものをお下がりとして食べることで、神様のお力をいただくこともできるのだとか!
神棚を飾ることで、心も体も健やかになれるならば、本当にありがたいことですね。
私の家では、
- 夏と年末の大祓(おおはらえ)
- 厄払い
- 七五三
など、毎年数枚のお札をいただきます。
簡易的に、お祀りする場所は作ってあるのですが、神棚とはちょっと違う・・・(^^;)
お祭にも熱心な地域なので、氏神様は身近な存在ですし、宮司さんは子どもの質問にも優しく答えてくださいます。
小学校では、歴史の授業で近隣の神社をいくつも回っていて、子どもたちも神社には親しみを感じているようです。
それなのに、お神札の扱いがこれでよいものか・・・と思うこともしばしば(;´∀`)
そろそろ神棚デビューを考える時期かもしれません!
みなさんのお宅はどうでしょうか(^-^)
神様の存在がより身近になる神棚―――。
家族全員納得の、良い場所が見つかりますように♪