夫婦で同じ家に住む、というのは事情がない限りは必然的に起こることですよね。
でも夫婦になって一緒に住むことになってから初めて相手のインテリアの趣味を目の当たりにするパターンも少なくないと思います。
普段の服装からなんとなくわかっていたつもりの相手の趣味が、インテリアになると「実は違っていた」なんてことも結構あることのようです。
外での疲れを癒したい、ゆっくりしたいと思う家の中でインテリアが気になって息が抜けないのは苦痛になってしまいますよね。
ただいくら夫婦になったとはいえ、お互い別のセンスや趣味を持っているので簡単に変えられない部分があるのは仕方ないことです。
そこで今回はインテリアの趣味が合わない夫婦ができるだけ円満に解決できるような方法を考えていこうと思います。
インテリアの趣味が合わない夫婦が話し合いを円滑に進めるには?
まずは私の周囲であったケースなのですが、旦那さんはシンプル&スタイリッシュが好みで、奥さんがメルヘンチックな世界が好きなご夫婦の話をしましょう。
私たち夫婦は旦那さんと仲が良いため、そちらから話を聞いた事を最初に言っておきますね。
そのご家庭は「相手の趣味に一切口を出さない」という暗黙の了解がある上、部屋を分けて使っているので自室は自分の好きなインテリアでまとめることができたそうです。
もともと服などの趣味も違っていたし、お互いの部屋を好きなインテリアでまとめられたら納得できるという考えからそうしたんだそうです。
でも共有スペースにおいて、リビングの照明が可愛いきらっきらなシャンデリアなのを見た時には旦那さんの方は唖然としてしまったようです。
しかし旦那さんはインテリアに関してそこまでこだわりもなく、正直ちょっと面倒くさがってしまって「奥さんの好きにしていいよ」と先に宣言してしまったため、自室以外のインテリアに文句が言えないと苦笑いで言っていました。
「生活できないわけじゃないから気にしないようにした」と自分なりに落としどころも見つけられたようだし、奥さんに至っては自分の趣味に文句を言われなければそれでいいタイプなので、これといってインテリアが原因でのケンカはないそうです。
このご夫婦のように、家のインテリアに関しては結構奥さんの趣味で固められている場合が多く感じますが、ケンカもなくお互いに納得ができていればインテリアの趣味についての問題は何もないのでしょう。
しかしお互いがこだわりが強い夫婦の場合はどうでしょうか?
どちらかが新しいインテリアを買うと飾る場所でちょっとしたケンカを毎回するという夫婦も知り合いにいるので、どのように解決するのか聞いてみたのですが
「話し合うというよりは根負けするか、言い負かされた方が我慢する」とい荒業で乗り切っていたので半分笑ってしまいました。
これは一応「話し合いで解決」になっているのか不安ですが、一例として紹介しておきますね。
ちょっと脱線してしまいましたが、どちらかが黙って我慢するよりも話し合いで円滑に解決できればそれが一番いい方法です。
それにはまず一緒に暮らすことになった瞬間に、相手に言っていない趣味があればちゃんと話しておくことが重要だと思います。
何も知らずに一緒に住み始めて「実は…」っていう状況よりは先に話しておいた方が受け入れやすいと思うので、まずお互いに言っていない趣味がある場合はカミングアウトしておきましょう。
その上で話し合ってインテリアに関しての「決めごと」を作っていくことが最善の方法ではないでしょうか。
例えば
- 「家具を購入する時は事前に必ず相談をすること」
- 「置き場を決めてから一緒に買いに行く」
などの基本の決めごとをしておくことはやっておいた方がいいことです。
それに加えて、模様替えや季節の行事で出し入れするインテリアに関する決めごとも一緒に住み始める時に決めておくと話し合いもスムーズにできるんじゃないかと思います。
「鉄の規則」とまでは言いませんが、引っ越しや家族が増えるなどの状況の変化がない限りはできるだけ変更しないようにして、どうしても変更しなければいけない時にしっかりと話し合いの時間をもって検討すること。
これが円滑に、ケンカもなくインテリアを決められる方法ではないでしょうか。
部屋ごとにインテリア担当を決める方法!
話し合いで決めごとをする時に「部屋や場所ごとに担当を決める」というのもいい方法です。
最初に例えで出したご夫婦のように自室がある場合はそのまま担当することが自然の流れだと思います。
それ以外で共有スペースになるお風呂やトイレ、人目に触れやすい玄関やリビングについてはどっちがどう担当するかを話し合って担当を変えてみると意外にあっさりとおさまる場合も多くみられるようです。
自室がない場合はすべての部屋が共有スペースになるので担当の割り振りが難しいかもしれませんが、上手に話し合って決められるといいなと思います。
ただ部屋数も少なく、インテリアを考えるスペースが少ない家の場合はどのようにしたらいいのかも考えなければなりません。
その場合、共有スペースの中は左右で分けたり、その場をよく使う人が担当をするようにすることもひとつの方法ではないでしょうか?
例えばキッチンはよく料理をする方が使いやすさや居心地の良さを考えてインテリアを組むと作業効率もテンションもアガるので、より良い生活をすることができると思います。
リビングも「ここは奥さん担当、こっちは旦那さんが担当」と最初から決めておけばモメることが少なくできると思います。
トイレやお風呂は完璧に共有スペースだし、来客の多い家だと趣味が強すぎるのも考え物なので、その場所だけはベーシックにまとめると決めるのも手ですよね。
決め方はそれぞれですが、平等に同じ数だけ割り振るも良し、逆に遊び心を加えてジャンケンで争奪戦をしても楽しいかもしれませんね(笑)
模様替えが好きな夫婦だったら、その度に担当を変えるというのもアリかと思います。
ただ担当制にするにあたって絶対にしてはいけない、気を付けておきたいことがあります。
それは「相手の場所を侵さない」ということです!
せっかくモメるのを避けるために担当制にしたのに、それをやぶってしまっては元も子もありませんよね。
ケンカの元になるのは間違いないですし、逆にされたくないことだと思うのでその辺はしっかり守りましょう。
「ちょっとだからいいや」、「気付かないから平気でしょ」とかは思わないで、どうしてもその場所が欲しい時にまた話し合って決めていくようにしてくださいね。
2人の趣味を組み合わせた部屋作り!
「担当制」とはまた違った解決方法として、「組み合わせる」というのは一番好ましい方法だと私は思います。
180度違った趣味だったとするとちょっと難しいのですが、似通った趣味の場合には意外とこの方法はすんなりできることではないでしょうか。
お互いの色の好みや家具の趣味を組み合わせることで、夫婦二人で作り上げた空間を楽しむことができます。
夫婦だけの「唯一無二の空間」です。
最初は譲れない部分もお互いあるかもしれませんが、話し合いながら空間を作っていくと相手の提案も良く感じてきたりもします。
お互いが持ち寄ったり新しく購入した家具を前に、「アレはこうしたい、コレはこっちがいい」と言っているのも一緒に暮らす夫婦だからこそのコミュニケーションです。
違っていると思っていた趣味や方向性も、実は近くにいることを実感することもあるのではないでしょうか?
180度違った趣味だったとしても、組み合わせ次第ではどうにかまとまる場合もある、かもしれません(笑)
十分によく話し合ってみて
- 担当制にするのか組み合わせていくのか
- 同じ部屋でも場所をわけるのか
を夫婦で決めていけることが理想ではないかと思います。
まとめ
家は夫婦にとって「帰りたくなる場所」であることが大切なことです。
縁あって夫婦になって、せっかく同じ家で暮らしていくのです。
お互いに癒しあい、ゆったりと過ごしやすい家にしたいのは当たり前ですよね。
それなのに家のインテリアが落ち着かなくてゆったりと過ごせないなんて残念なことです。
「どちらか一方が満足する家」ではなくて「お互いが安心して過ごせる家」を作ることは、夫婦の趣味が違うと面倒で大変なことかもしれません。
しかしそれは話し合い、理解し合うことによって解決することができるのです。
お互いに譲れる部分は譲り合って、譲れない部分は相談しながら夫婦の空間を作っていくことはこれからの生活においてもいい夫婦関係を築いていく第一歩のように感じます。
夫婦の趣味だけでインテリアを作っていけるのは子供がいない夫婦ならではのことなので、夫婦で暮らしていく空間を一緒に作っていくことは本当に大切なイベントです。
話し合う時間もひとつのコミュニケーションと考えて、お互いがより過ごしやすく感じる空間を二人で作っていく良い時間を過ごしてくださいね。