片付けられない夫に我慢の限界!というあなた。
あなたの夫はどのくらい、片付けが苦手ですか?
もしかしたら、もう、「苦手」の範疇を超えて、「病気なのではないか」と心配になってきている方もいるかもしれません。
でも、「片付けられない病気」って本当にあるのか?
やっぱり、ただ怠けているだけではないかの疑いが晴れない…
そしてその線引きが難しい…など次々に疑問は出てきますよね。
今回は、そんな「片付け」についてお伝えします。
夫が片付けられない原因は何?
さて、一言に「片付けられない」と表現しますが、筆者は、この片付けられないにもいくつかパターンがあるのではないか、と思います。
あなたの夫はこれのどれかに当てはまりますか?
パターンごとに片付けられない原因を見ていきましょう。
物持ちが良すぎ!捨てられない収集家タイプ
一つ目はこのタイプ。
次から次へと物を購入するのは良いけど、別に今まで持っていたものを整理するわけでもなし。
どんどん物が溜まっていって、片付けができないタイプ。
筆者の夫がこのタイプです。
このタイプは物を増やすのに、捨てるのは苦手。
「これ捨てていい?」と聞いても、「だめ。何かに使えるかもしれない」などと理由をつけて処分を拒否します。
気がつくと(一見)同じ物が部屋にいくつもあったり…
片付けられない原因は「捨てられない」にあります。
処分に抵抗はないけどどうしたら良いかわからない!持ち物迷子タイプ
こちらのタイプは、物を処分することには抵抗はなく、整理整頓も意欲はありますが、実際に始めるとどうして良いのかわからないタイプ。
そのうち片付けに飽きてきて、違うことを始めたり…
また、普段から片付けが習慣づいていないことで、何をどこにしまったら良いかわからなくなり、結局棚積みのように置いてしまうのもこのタイプです。
片付けられない原因は「整理整頓できない」にあります。
片付けの必要性が見出せない!汚部屋へっちゃらタイプ
三つ目が、そもそも片付けを行うことで、すっきりした気分を味わったりする感覚が薄く、また、片付けない部屋でも特にきにすることがないタイプがこちらです。
このタイプは基本的に「片付けて」とお願いしても、必要性を感じていないので片付けにも身が入りません。
片付けられない原因は「片付ける必要性を感じない」にあります。
片付けが苦手な旦那への対処法!
さて、いくつかの片付けられないタイプに分けましたが、それぞれのタイプにはどのような対処法があるでしょうか。
収集家タイプには上限を決めよう!
収集家タイプの夫には、同じものを購入したり、新しいものを購入するとき、都度処分する、というルールを決めましょう。
収集家タイプの夫を持つ筆者は、「白Tシャツを一枚購入したら、どんなにパジャマに着回せるとしても一番古いTシャツを1枚処分する」など、ルールを決めています。
また、本は、大きな本棚に入る分だけ購入する。
入りきらなくなった部分は処分です。
枚数や、入れる箱やスペース、明確な基準があるとわかりやすくなります。
持ち物迷子タイプには視覚支援を!
次に、持ち物迷子タイプには、片付ける場所に視覚支援をしましょう。
視覚支援とは、目で見て、わかりやすいように工夫すること。
例えば、
- 靴下を入れるスペースには靴下のマークを。
- DVDを入れる棚にはDVDと表記。
- DMなどは入れておく引き出しを決めておき、「DM」と記載する。
など、物それぞれの片付ける場所を決めておき、それをわかりやすく提示する。
汚部屋へっちゃらタイプには、明確な指示を!
片付ける必要性を感じていないこのタイプに「片付けて」と指示しても絶対に進みません。
ある程度妻側も諦めて、指示が必要です。
「部屋を片付けて」ではなく、
- 「本を本棚にしまって」
- 「掃除機をかけて」
- 「洗い物をして」
など、指示が細かくなることで、逃げ場がなくなり協力してくれることが多いです。
また、もし物自体にも執着のない夫であれば、ある程度妻が不必要と感じたものを処分しても良いかもしれません。
片付けられないのは病気の可能性もある?
片付けられない大人、として発達障害が最近注目されるようになりました。
筆者は自閉症など、発達障害のある方を専門家として支援しています。
片付けられない大人の中には一定数発達障害の方が混じっているとも言われますが、それはその通りだと思います。
発達障害の特性は人それぞれ違うので、一概には言えませんが、
- 片付ける場所がわかりにくかったり
- 曖昧だったり
- 物の配置がずれることで混乱してしまう
などは確かです。
前述した対処法は発達障害であってもなくても、わかりやすく、指示や片付けを明確にすることを記載したため有効です。
掃除機はどこにおく。スポンジはどこに片付ける。
そんな一つ一つを丁寧に場所を決め、わかりやすく文字や写真などで明示することで混乱を防ぐ手がかりになります。
この方法は発達障害でなくてもみんなにわかりやすく、そしていつの間にかルールがなくなっていた、ということを防ぐ方法のため、お子さんをお持ちのかたにも有効です。
パジャマの棚にパジャマの写真を貼っておいたり、たたみ方をイラストで貼っておくだけで、子供はそれを真似て片付けてくれることもありますよ。
まとめ
片付けられないタイプはその原因によって3つに分けられます。
- 処分が苦手な「収集家タイプ」
- 整理整頓が苦手な「持ち物迷子タイプ」
- そして片付ける必要性を感じない「汚部屋へっちゃらタイプ」
このタイプにそれぞれ対処法は傾向がありますが、共通して言えるのは、指示を明確に細かくすること。
片付ける方法や場所を目で見てわかるようにすることです。
筆者も服がとにかく多い夫に、棚を用意し、その棚からはみ出す分は処分するなど、少しずつ処分ができるようになってきました。
また、2歳にもなっていない息子も、おもちゃの場所を決め、写真を貼っておくことで、「ないない」と自分でお片づけできるようになってきました。
少々面倒なこともありますが、そこはぐっとこらえて、自分たちにあった片付け方法を見つけてくださいね。