「結婚は夫婦になる二人だけでするものじゃない」と昔の人は良く言われると思うのですが、皆さんはどう思いますか?
私は結婚する時にお姑さんにそう言われたのを覚えています。
そしてその言葉は本当のことだとも実感しました。
だってそうやって言ったお姑さんと今後の人生ずーっと関わってかなければいけなくなったんですもの。
そりゃ実感してますよ、現在進行形で。
結婚するまで全く違う生活や感覚をもっていたお姑さんは同性でありながらも理解しがたいことも多々あるのではないでしょうか。
時には善意か悪意かは不明ですが、嫌みのようなことを言われたりすることもあるのではと思います。
そんな時、誰かに愚痴を聞いてほしくなったりしますが、「他人に言うのってどうなんだろう」と考えてしまいます。
そこで候補に挙がるのが旦那さんなのですが「あちらサイドだった人間に言うのもどうよ?」とも思ってしまうこともありますよね!
今回はお姑さんの愚痴を旦那さんに言ってもいいのかどうかについて考えていこうと思います。
旦那に姑の愚痴を言うべきではない?
すごく微妙な問題ですよね。
この場合、言うか言わないかは旦那さんの心がどちら側にあるのかにスポットを当てなければなりません。
「旦那さんにお姑さんの愚痴を言う」ということは「今までのお姑さんがしてきた旦那さんへの教育や価値観に文句をいうこと」になるので、普段から旦那さんの態度をよく見極めないといけません。
見極めに失敗して旦那さんがお姑さんの方をもってしまうと、そこから夫婦喧嘩に発展してしまうこともよくあるお話です。
どんどんエスカレートしてお互いの実家のけなし合いになって収拾がつかなくなり、そのまま離婚するという夫婦も少なくないのです。
母親に絶対の愛情を傾けている旦那さんには絶対に愚痴を言ってはいけないのです。
どうしても聞いてほしいのなら「愚痴を言う」のではなく「相談する」という言い方をしないと「俺の家族に文句つけるのか」と怒りに火をつけてしまいます。
旦那さんを結婚するまで育ててきたのはお姑さんです。
旦那さんがお姑さんを相当嫌っていない限りは、色濃くお姑さんの感覚や価値観を受け継いでいると考えると旦那さんの感覚すら問題視しているようにとらえられることもあります。
そうすると「お姑さんの愚痴」の範囲を越えて「旦那さんの家庭の愚痴」となってしまうので、よくよく注意して言っても大丈夫な人かどうかを判断しましょう。
姑の愚痴を聞かされた時の旦那の反応とは?
ここは実際に私の家庭であった話も交えて書いていきますね。
私の上の子供は食べる時に肘をついて食べるのがいつの間にかクセになってしまっていて、何度言っても直らないのが本当に良くないと思っていたのです。
食事の度に注意を繰り返し、最近たまにではありますがようやく自分で気付いてやめることが少しだけできるようになりました。
「できたらたくさん褒めて、できなければ直すように言う」を繰り返していたのです。
ある時、義両親と揃って晩ご飯を食べることになったのですが、その時旦那さんは不在でした。
子供たちは義両親が来たことに喜んで、仲の良い友達のことやその子の家にお泊りしに行くことを話したりしていました。
食事が始まり、お姑さんの前で肘をついて食べてしまった上の子にお姑さんが注意を始めたのです。
「○○はそんな風にしてご飯食べるの?ばぁば恥ずかしいなぁ…そんなんでお泊りしに行くの?えーやめなよ、ばぁば恥ずかしいよ。はい、お泊りやめー。恥ずかしいことする子は行っちゃダメでーす」
「そんな食べ方しててよくご飯取り上げられないね。パパが子供の頃のばぁばだったらご飯食べなくていいって取り上げちゃうけどなー」
私は耳を疑いました。
確かにお行儀が悪いことなので注意を受けるのは仕方がないことです。
しかしこの言い方…「ばぁばが恥ずかしい」っていう言葉に納得がいきませんでした。
自分が過去にしていた「取り上げる」と言う行為を正当化する発言にも腹が立ちました。
ただ「お行儀が良くないからやめようね」と言ってくれれば子供も直せていたと思うのです。
子供はショックを受けて泣いてしまい、ご飯どころではなくなってしまいました。
泣いてる子供の横で平気でご飯を食べるお姑さんにこれまでにない怒りを感じて、思わず手が出るかと思ったくらいでした。
食事のあとすぐに帰ってもらって子供のフォローをしたのですが、その日からご飯を食べることに苦手意識を持ってしまって何かを食べようとする度に「どうやって食べたら恥ずかしくないの?どうしたら食べてもいいの?」と半泣き状態で聞くようになってしまったのです。
学校ではそこまでじゃないそうですが、おかわりをしなくなったそうで体調の心配をされてしまいました。
あまりにひど過ぎると思って旦那さんに愚痴と言うか話をしたのです。
そしたらとてつもなく不機嫌そうに「マナーには厳しいし、間違ってないから何も言えない」と一言で済まされたのにはびっくり通り越して唖然としました。
確かにお姑さんはマナーに厳しい人で、旦那さんも本当にご飯を取り上げられたこともあったそうですが、食事を怖がることは性格上なかったようです。
ただそれが旦那さんが大人となった今、マナーとして身についていないことには気付いていないようですが。
しかしこれは自分の子供のことです。
旦那さんのことではないし、子供のフォローをしてほしくて言ったのです。
なのに旦那さんの答えは「母親に何も言えない」…見当違いにも程がありませんか?
「別に何か言ってほしいんじゃなくて子供のフォローをしてほしいんですが」とちょっと怒って言ったら「じゃあ最初からそう言ってくれないとわからない」とキレられました。
そして私は思ったのです。
旦那さんにとっては「愚痴る=何か反抗してほしい」ととられるんだなと。
思考回路が本当に違うんだなと実感してしまった出来事です。
こういう旦那さんは結構多いみたいで、妻に言われた愚痴は解決しなければいけないものだと勘違いしているように思いました。
「違うの、聞いてほしいの。大丈夫だったかと声をかけてほしいだけなの」と言う女心は全くと言って理解されないので、期待してはいけません。
自分が倍以上に傷付くので、優しさを期待しないようにした方が良さそうです。
前々から旦那さんに思うことはあったのですが、これを機にお姑さんの愚痴を言うのをやめました。
何かを言われても誰にも言えずに悶々としてしまうことになりましたが、あんなに打ちひしがれたことを思えば我慢する方がマシだと思えるくらいです。
世の中の男性すべてがそうではないと思いますが、少なくとも私はこの時の旦那さんの反応で「お姑さんの愚痴は言わない方がいい人」と認識しました。
遺伝子や血は争えないものなので、同じように反応された場合は今後は言わない方がいいと考えられます。
一人で抱え込むのはキツいし辛いかもしれませんが、耐え忍ぶしかない場合もあるんだなと思いました。
姑の愚痴は誰に吐き出す?
上に書いたように、旦那さんにお姑さんの愚痴を言えない場合はどうしたらいいのでしょうか?
私は人に言うことをあまりしなくなってしまいましたが、この方法だと自分の精神力が消耗してしまうので、吐き出せるなら吐き出した方がいいに決まっています。
じゃあ一体誰にだったら安心して愚痴を吐き出せるのか、と考えました。
行きつく先は「実家の母親」でした。
他人は面白半分で聞くしつい他の人に漏らしてしまいがちなので信用できません。
しかし自分の母親だったらどうでしょう?
ほぼ100パーセントの確率で自分の味方をしてくれるのではないでしょうか。
文句をつけてほしい訳じゃないのも同じ立場にあるのでわかってくれるでしょう。
波風を立たせたいわけじゃなく、ただ聞いてほしいという気持ちにも理解を示してくれます。
あわよくば「大変だね、大丈夫?」と一番望んでいる言葉をかけてくれると思います。
旦那さんに実家の家族愛があるように、こちら側にも実家の家族愛があります。
特別に仲が悪いわけではないのなら、きっとわかってくれるはずです。
心配はされてしまうだろうから言いづらく感じるかもしれませんが、親身になって聞いてくれたり、茶化しながらも聞いてくれて励ましてくれるのもまた母親だと思います。
「自立したんだから」とか「もう大人なんだから」と遠慮せず、「ちょっと聞いてよ!」みたいなノリでお話してみるのが一番いいのではないでしょうか。
ちなみに私は母親がもういないので、どうしてもの時は生まれた時から一緒の幼馴染に話しています。
彼女は私と一緒で母親がもうおらず、結婚もしていないし子供もいませんが親身になって聞いてくれて、たまに笑わせてくれたりして楽しい時間を過ごさせてくれます。
お互い違う悩みを聞き合ってあーでもないこーでもないと言って最終的には笑い合う時間にできてしまう、そんな関係が長く続いているので安心して話ができます。
自身の母親がもういない場合にはこのような関係の人に話をすることも一つの方法だと思います。
愚痴を話すことで何よりも重要なことは「信用・信頼できる人に話す」ということです。
間違ってもウワサ好きな人に話さないように注意してくださいね。
まとめ
実際に私の家庭でもお姑さんに注意されることはたくさんあります。
もちろん常識として注意を受けることはありますが、時代に合わないことを言われる時もあるので「イラっ」っとすることも多々あります。
ですが年長者であり主婦や母親としては先輩ではあるので、ある程度のことは「注意されても仕方ない」と飲み込むようにしています。
下手に反発して関係がこじれる方が面倒なのもあります。
ただ納得のいかないこともあって、勝手に来たくせに
- 片付けがなってない
- 旦那さんの好物を毎食出さないことがあり得ない
- 子供の教育に関すること
などを言われると本当にストレスが溜まって誰かに聞いてもらわないと爆発してしまいそうになることもあるのです。
だって人間だし、自分や子供のことだし。
でも旦那さんにとってはお姑さんは母親で大事な家族なので、けなされたと思えば怒りを覚えても仕方のないことなのかもしれません。
別の環境で育ってきた旦那さんが最初から自分と同じ方向を向いているわけではないので、お姑さんやお舅さんの扱いには本当に気を付けた方がいいと思います。
大切な自分自身と子供、家庭が乱されないように、逃げ道や吐け口を用意するなどの守備もぬかりなくしておくことをオススメしたいと思います。